※事情により更新が滞ってしまい申訳ありません。
調査第二回目は、「居宅サービス計画書(1)」です
1、「居宅サービス計画書(1)」とは?
「居宅サービス計画書(1)」は、介護サービスの基本方針を明確にするために使用される文書です
2、様式の例
様式は、介護保険制度において「第1表」と定義され、指定されています
書式例は以下の通りです
※ この様式は、「ケアマネジメントオンライン」のサイトから入手致しました
3、様式について考察
内容はシンプルです
上半分(要介護状態区分まで)は、計画作成日を除けば「アセスメントシート」の基本情報からの転記となります
「アセスメントシート」の基本情報 ≒ 「利用者マスタ」であり、この部分は利用者マスタの情報を参照すれば、入力不要となります
後半は、介護サービスの基本方針を文面での記述となります
ここも、「アセスメントシート」の章で説明した通り、入力支援機能を用いて担当者の負担軽減を図りたいと思います
3.1、データベースのモデルについて
「利用者マスタ」を参照・・・ と出てきましたので、ここで、データベースのモデルをどうするか検討しておきたいと思います
マスタ参照で最も一般的なのは、リレーショナルモデルであり、このモデルの場合、マスタ参照元が更新されると参照先も一意に更新されます
もう一つ代表的なモデルはカードモデルで、これは、マスタを参照するのは新規作成時だけで、参照先が保存されるとマスタとは独立したデータとなって蓄積され、以後マスタを更新しても参照先は更新されません
介護保険制度では、ケアマネジメントにおいては、毎時点での文書を作成して蓄積する「時点主義」様式を前提に考えることが明示されています
よって、今回取り組むシステムにおいては、データが蓄積されるカードモデルを前提に検討することとします
ただし、以下のケースは、マスタ更新に同期することが望ましいため、リレーショナルモデルが適しています
・あるマスタが、別マスタの参照先である場合(最適化すれば無くなるはずです…)
(例)利用者の住所が変わり、よって郵便番号も変更になった
・ある文書が、作成中に一時保存されている場合
(例)「アセスメントシート」作成中に、利用者の認定有効期間が延長になった
4、今回のまとめ
・様式は定められており、項目は全て指定されている
・前半は概ね「利用者マスタ」を参照して入力し、後半は手入力項目となる
・手入力項目は、定型文入力支援機能の実装を検討する
・(「居宅サービス計画書(1)」に限らず)データが蓄積されるカードモデルを前提とする
今回はこのあたりで…
次回は「居宅サービス計画書(2)」について調べます