いつも遅くなってしまい申訳ありません。
調査第4回目は、「週間サービス計画表」です。
1、「週間サービス計画表」とは?
「週間サービス計画表」は、「居宅サービス計画書(2)」で決めたサービスを、週毎の実行計画に落とし込むために使用される文書です。
この文書が、(給付管理の要素を除けば)最も詳細なサービス計画となります。
2、様式の例
様式は、介護保険制度において「第3表」と定義され、指定されています。
書式例は以下の通りです。
※ この様式は、ケアマネジメントオンラインさまのHPから入手致しました
3、様式について考察
縦が一日の時間軸、横が一週間の曜日軸になっており、「Googleカレンダー」のように各サービスをスケジューリングする様式となっています。
これは、今までの様式(項目ごとにひとつひとつ入力する)とは異なるため、専用の入力方法について検討する必要があります。
また、「居宅サービス計画書(2)」において、具体的なサービス種別と頻度まで明記されている以上、この内容をある程度自動で反映できる機能も実現する必要があります。
さらに、上記実現のためには、過去の週間サービスをデータとして参照する必要があり(後項で説明)、カレンダーを見た目そのまま保存したのでは実現が困難となります。
よって、どのようなデータ形式で保存するかも重要な要素となります。
3-1、データの反映
処理手順が「データの反映」→「不足分の手入力」となるので、まず反映方法を検討します。
上記の通り、何曜日の何時などは反映前は不定であり、いきなり計画表に自動反映することはできません。
そこで今回は、「居宅サービス計画書(2)」に記述されたサービス内容と頻度を、一旦別フォームに表示し、それに不定な情報を追記して反映する方法とします。
このとき頻度に着目し、今週実施しなければならないサービスのみ表示するようにします。
頻度により、先週~半年前までの「週間サービス計画表」を参照して絞り込むようにします。
反映フォームの例を、次に示します。
※ 反映処理は次項を参照
3-2、カレンダー入力
やはり、「Googleカレンダー」のような入力方法が、実現性が高く妥当ではないかと思います。
新規入力(反映処理)は、前項で説明した反映フォーム経由の入力となります。
例えば、上記反映フォームの「反映ボタン」を押下すると、入力フォームを使った入力処理に遷移するものとします。
訂正の場合は、カレンダー上の該当サービスの欄をクリックすると、入力フォームに遷移します。
入力フォームの例を、次に示します。
「時間n」は、週n回のように、週内で複数回実施する場合に対応するものです。ここでは、最大4回まで対応するものと仮定しました。
「主な日常生活上の活動」は、「週間サービス計画表」の最後の列にある項目で、サービス内容をデフォルトとして、手書きで任意の内容に修正して使うものとします。
「OK」を押下すると、「週間サービス計画表」のカレンダーにビジュアルに反映します。
3-3、ビジュアル表示
曜日軸と時間軸が様式で固定しているため、表示仕様は一意に決まります。
以下に例を示します。
※ 例えばExcelで実現する場合は、「セルの結合」などを自動で実行する必要があります
3-4、データの保存方法
3項の通り、各サービスの全情報をバックエンドで参照できるように、上項表示とは別途、テキストデータとして保存することを考えます。
ここでは、以下例のような、単純なCSV形式としてみます。
(日付), (開始時刻), (終了時刻), (サービス種別), (サービス内容), (主な日常生活上の活動)
⇒ 20110810, 12:00, 13:00, 訪問介護, ヘルパー派遣
(日付), (主な日常生活上の活動)
⇒ 20110810, 昼食(ヘルパー派遣 火・木・日)
※ (曜日)は、(日付)から生成できるので、あえて保存しないことにします
※ (日付)の年号は、和暦のままで保存しても良いかも知れません
4、まとめ
・様式は定められており、項目は全て指定されている。
・「居宅サービス計画書(2)」のサービス内容のうち、該当週に実施すべきものを別フォーム上で絞り込む。
・反映時の追加情報入力及び、反映後の修正は、「Googleカレンダー」のように別フォーム上で行う。
・ビジュアル表示は、例えばExcelなら、「セルの結合」を自動で実行するなどの方法で実現する。
・データは、バックエンド参照される場合を考慮して、CSV形式で保存する。
5、次回の予定
次回は「サービス担当者会議の要点」について調べます。
今回はこの辺りで…